大腸がんの放射線療法

放射線療法について

大腸がんの治療方針はがんの進行度(ステージ・病期)の診断後、大腸がん治療ガイドラインに基づいて選択されます。

大腸がん,放射線療法初発の大腸がんでは、最も根治的だとされているのは手術療法です。

このため、他臓器に転移しているステージⅣやステージⅢまでの手術ができない場合を除いては、基本的には手術が選択されます。

大腸がんの放射線治療においては、手術療法をメインとした補助療法として行われることが多く、照射の時期によって、術前照射・術中照射・術後照射があります。

補助療法の目的は、がんを小さくして手術で取りやすくする(術前照射の場合)、手術の切除範囲を狭めて肛門を温存する、術後の再発リスクを下げるといった目的になります。

また、放射線治療は、リンパ節や肺・脳など他の臓器など転移したがんの治療に用いられる他、痛みなどの症状緩和のために行われることがあります。
 
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放射線治療の流れ

 

治療開始前

精密検査によって初発ではステージ診断がされ、転移がある場合にはその状態などが詳しく調べられます。

CTやMRIといった画像検査にてがんの位置や大きさを確認し、血液検査で全身状態を確認した上で照射線量や照射回数が計画されます。
 

治療期間中

放射線治療ですが1カ月程かかることがあります。1週間に1回程度は採血を行って、白血球数や副作用を確認しながら行われます。場合によっては外来で治療をすることもあります。
 

治療後

腫瘍マーカー検査やCTなどの画像検査にて治療効果の判定をします。

また、血液検査は副作用の状況を見るため、しばらく続けれることがあります。

腫瘍マーカーが下がりにくい、画像検査でがん組織が小さくなっていないといった場合には追加照射が行われることもあります。
 

放射線治療の副作用

放射線治療の副作用として主には次のようなものが考えられます

照射部位や照射線量によって副作用には個人差があり、一般的に副作用症状は照射線量が多い、回数が多いほど強くなる傾向があります。
 
  • ・全身倦怠感、易疲労感
  • ・骨髄抑制(白血球などの減少による免疫力の低下、赤血球の減少による貧血、血小板の減少による出血傾向)
  • ・食欲不振、吐き気、むかつき(主に腹部の照射による症状)
  • ・下痢(主に下腹部の照射による)
  • ・照射部位の皮膚の炎症、かゆみやヒリヒリ感・熱感
 
中でも骨髄抑制からの感染は生命の危険もある合併症です。

骨髄抑制が進んだ場合、照射も中止になることがあります。放射線治療中は採血結果に気を付けながら、手洗い・うがい・マスクを装着するなど感染予防には留意することが望ましいでしょう。
 

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