直腸がん手術による合併症

手術による主な合併症

手術の主な合併症には、創感染・縫合不全・腸閉塞などがあります。

また、全身麻酔による一般的な合併症としては循環器合併症・呼吸器合併症・腸閉塞などがあります。
 
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創感染・縫合不全

大腸にはもともと腸内細菌がいるため、手術では感染のリスクが高い部位です。

このため、手術創に術後感染を起こすことがあります。

また、縫合不全とは、手術で切除した腸を縫合した部分が上手く癒合しないことです。

直腸の手術では傷が肛門の近くにあり、肛門機能が温存された手術では、排便時など息んだ時や排便コントロールが上手くいかず、便が硬い場合などに手術の傷に負担がかかり、縫合不全を起こしやすいことがあります。

創感染と縫合不全は、術後数日経って発熱・創部の痛み・腹痛などの症状が出ることで見つかることが多くなります。

治療では抗生物質の投与や食事の中止・創部の洗浄などが行われますが、場合によっては再手術になることもあります。
 

腸閉塞

腸閉塞は、腸の手術ではとくに注意が必要な合併症です。

術後数日で起こることもありますし、手術後の傷が周囲と癒着することによって数年たってから起こることもあります。

直腸がん,合併症手術では麻酔により腸の動きが止められます。

通常は術後に麻酔の影響から回復する中で、だんだん腸の動きも回復していくのですが、腸の手術では腸を切除するという行為や、手術中に腸が空気に触れるなど様々な刺激によって腸の動きの回復が遅れることがあります。

このような手術中の要因や、術後の癒着によって腸閉塞は起こると考えられています。

手術直後の時期に腸閉塞を予防するには、歩行開始とともに体を動かして、腸の運動の回復も促すことが大切です。

また、退院後は便通やおならのセルフチェックをして繊維質を多めに摂ったり、水分の摂取に注意したり、適度な運動を心掛けるなどして、柔らかめの便通が定期的に得られるようにコントロールすることが大事だとされています。

腸閉塞の治療としては、まずは絶飲食が行われます。急を要する場合や絶飲食で改善しない場合は手術で対処することになります。
 

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