注腸造影検査

注腸造影検査とは

注腸造影検査とは、肛門からバリウムを注入して撮影する大腸のレントゲン検査です。

通常のレントゲン検査では、大腸の形や腸の中にある空気や便が影になって写し出されますが、細かな大腸粘膜の異常は撮影できません。

このため、バリウムを通すことで粘膜の凸凹を写し出すのが注腸造影検査になります。

この検査によって大腸がんや大腸ポリープの他、大腸憩室などが見つかることがあります。

X線を使用するため微量の放射線被曝があり、妊婦さんには使用できない検査です。被曝量ですが健康には問題はないとされています。
 
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大腸がんと注腸造影検査

通常、大腸がんのスクリーニング検査で最初に行われるのは検便検査(便潜血検査)です。ここで疑わしい結果が出た場合には、大腸がんの有無を確認するために詳しい検査に移ります。

一般的には大腸内視鏡検査ですが、行えない場合には注腸造影検査が行われることがあります。

また、注腸造影検査では大腸全体の形がよくわかるため、大腸がんの手術前後などで大腸の通過状態などを見たりする場合にも使用いられます。
 

注腸造影検査で見え方

注腸造影検査では、バリウムが付着した箇所が白く、それ以外や空気が黒く写ります。

注腸造影検査このため、バリウムが通っている大腸の形が写し出されます。粘膜の表面にできたがんは影になって写るというわけです。

影だけではこれが必ずしもポリープなのかがんなのか診断できません。

より確定的な診断をするためには、大腸内視鏡検査で細胞を採取したり、手術で組織を採取して生検(病理検査)をすることが必要になります。

また、この検査では腫瘍の大きさが小さい場合、上手く画像に写し出されない場合があります。

その他には、注腸造影検査では腸の形がよく見えるため、大腸がんによって腸が癒着したり、細くなったりしている部分を知ることもできます。

腸がわずかでも穿孔している場合、腹腔内にバリウムが漏れていることでわかります。
 

注腸造影検査の流れ

注腸造影検査では大腸の中に残った大便の影が入ると病変と見誤ることがあります。このため、前日から検査用の繊維質の少ない食事(腸検査食)と下剤を使って腸を洗浄してから行います。

検査前日は腸検査食を摂り、夕食以降は検査終了まで絶食になります。前日の夕食後~就寝前に下剤を内服します。

検査当日は腸の動きを抑える抗コリン薬を注射します。検査台に横になって肛門からチューブを挿入してバリウムを注入し、次いで空気を入れて大腸を膨らませます。

バリウムが腸全体に行きわたるように少し体の角度を変えたりして、十分に行きわたったら撮影します。検査時間はおおむね15~20分程度です。
 

注腸造影検査の注意事項

肛門からバリウムや空気を入れるため、腹部の不快感や腹部が張る感じがみられることがあります。

また、検査後にバリウムによる便秘を起こすことがあるので検査後は水分をしっかり摂り、便の色に気を付けることが大切です。

検査前日は腸検査食、検査当日は検査終了まで絶食となるため、内服薬がある方は必ず薬について医療機関に確認して指示の通りにしましょう。

また、抗コリン薬の副作用で前立せん肥大・緑内障・不整脈などが悪化する恐れがあるため、検査前に確認しておきましょう。通常は検査前にこうした病気についての問診があります。
 

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