人工肛門の管理

人工肛門の管理は、主に装具の交換・便の廃棄と排便のコントロール・皮膚のケアなどがあります。

日常生活では運動や仕事など、人工肛門があるからという理由で特に制限されることはありません。装具が圧迫されたりしないように衣服で締め付けないように気を付けることが大切です。
 

装具の交換

手術を受ける前から装具交換の説明を受けることもできます。

手術直後は傷の観察も含めて看護師が装具交換を行いますが、手術の傷に問題がなければ手術数日後から看護師とともに装具交換の練習を始めます。

装具は皮膚に直接貼り付けるタイプと、台紙のような面板を貼って袋を別に頻繁に交換できるものがあります。

どのような装具にするかは、その方のお腹の形・ライフスタイル・皮膚の状態などから看護師と相談して決めることができます。また、合わなくなれば変えることもできます。

手順としては、
 
  1. 貼っていた装具を剥がす
  2. ストーマ周囲を洗浄する
  3. 水分をふき取り乾かす
  4. ストーマ・皮膚・剥がした装具の様子を観察する
  5. 新しい装具を貼り付ける
 
以上のような手順が基本になります。

匂いが気になる場合は、専用の消臭剤もあり、装具の中に入れることもできます。

温泉などに入りたいという方には一時的に人工肛門を押さえるパッチのような装具もありますが、基本的に装具を装着したまま入浴が可能です。

装具の購入費用については永久的ストーマの方は、身体障害者の手続きをすることで補助を受けることができます。
 

便の廃棄と排便コントロール

人工肛門の場合でも下痢や便秘を起こす場合があります。

また、人工肛門を設置した位置が小腸に近いほど下痢となりやすく、肛門に近いほど便秘になりやすいでしょう。

人工肛門,管理下痢になると不意に装具が外れたり、人工肛門の周囲の皮膚が炎症を起こしたりすることがあります。

人工肛門には筋肉がないため、便秘になると改善しづらく、時には腸閉塞を起こす危険もあります。

このため便を廃棄時には便状態の観察をすることが大事です。

バランスの良い食事をとり、適度な運動をし、食物繊維や乳酸菌など腸内環境を整えるようなものを摂取しましょう。

便の廃棄は、気になったタイミングですることができます。

食後や入浴の後では、便が出やすいので外出の際などに気を付けると良いかもしれません。また、外出時には替えの装具などを準備しておくと安心です。
 

皮膚のケア

皮膚に装具を貼り付けることや下痢など便による刺激によって、皮膚が炎症を起こしたり、ただれることがあります。

装具を剥がす時には剥離剤を使って丁寧に剥がす、装具交換の洗浄では擦るのではなく、洗浄剤を泡立てて泡で優しく洗う、装具はしわになったり、隙間ができないように密着させるなど、装具交換時に気を付けることで予防が可能です。

スキントラブルがあると装具の装着が難しくなってしまいますので、早めにストーマ外来や医師に相談しましょう。時には装具を変更するなどの対処も必要かもしれません。
 

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