大腸がんの10年生存率

大腸がんの生存率

大腸がんは大きく結腸がんと盲腸がんの群、および直腸がんとに分けられ、その構造の違いから転移や再発の起こしやすさが異なります。

また、大腸がんの進行度(ステージ・病期)は、初期の0期~Ⅳ期まであり、その後の転移や再発のしやすさ、治療効果などが異なります。

このため、生存率はステージ(病期)や部位によって大きく異なります。

全がん協(全国がん(成人病)センター協議会)のホームページでは、ステージや部位、その他性別や治療方法によって生存率を見ることができます。
 

5年生存率

2017年2月集計の大腸がん全部位の最新の5年相対生存率は、以下の通りです(全年齢層・男女別なし、診断2008年、全4568件)。※相対生存率については後程に解説します。
 
  • ・Ⅰ期(0期含む):99.0%
  • ・Ⅱ期:92.3%
  • ・Ⅲ期:86.7%
  • ・Ⅳ期:21.7%
  • ・全症例:77.1%
 
ここに挙げた数字は2008年に診断された症例の生存率です。

部位別に見たとき、結腸がんと直腸がんではⅢ期では直腸がんが数%低く出ていますが、それ以外では大きな差は見られなくなっています。
 

10年生存率

最新の2000年~2003年までに大腸がんと診断された3684件についての10年相対生存率は次の通りです。(全部位・全年齢層・男女別なし)
 
  • ・Ⅰ期:95.3%
  • ・Ⅱ期:81.5%
  • ・Ⅲ期:74.3%
  • ・Ⅳ期:8.3%
  • ・全症例:69.2%
 
集計数が少ないため、3か年の集計結果を挙げています。早期の治療が生存率に影響することが読み取れます。
 
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生存率とは治療成績

生存率とは、主にがんの治療成績を見るための指標とされています。

がんと診断されて治療を開始した方のうち、ある年数を経過した後で生存している人の割合を表しているのが生存率です。

あくまで生存している人の割合ですから、転移や再発の有無、5年後の病状や健康状態などは問いません。

生存率という数字は必ずしもがんの余命などを確率や推測するような数字ではないということも心に留めておきたいところです。
 

生存率には2種類ある

生存率には相対生存率実測生存率というものがあります。

実測生存率は、単純に死亡数を差し引いた生存数から見た割合となりますので、死因が何かということも含んでいない数字です。

大腸がん,5年,10年生存率対して相対生存率は、その該当するがんでの死亡例を推計するため、年齢や性別となど死因に影響する他の要素を除外して計算された数字です。

このため、がんの治療生成績を見るには相対生存率が主な目安になります。

がんの生存率には5年生存率と10年生存率がありますが、実は生存率の集計や計算は1990年代後半から始まった統計としては新しいものです。

5年生存率は、一定の積み上げができていることから指標として用いられますが、10年生存率に関しては集計数は多くありません。

また、医療施設別の生存率もありますが、この場合は統計の母数が少なくなり、症例ごとの要素に影響されやすい数字だと言えます。

このため、必ずしも生存率がその施設の治療の良否を表しているとも言えないことにも気を付けたいところです。
 

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