直腸がんの手術後

手術後の生活と管理

手術の傷の大きさは術式によって異なります。

腹腔鏡下手術であれば数cm、経肛門的手術であれば10cm程度、開腹手術や直腸切断術であれば20cm程度に及ぶこともあります。

直腸がんの手術では、肛門機能や骨盤自律神経の機能が温存されるかで大きく手術後の生活が変わってきます。

人工肛門を造設した場合、管理などについては入院中に指導を受けることになります。

患者会を設けている病院も少なくありません。また、永久的な(一時的でも長期になれば)人工肛門造設であれば、身体障害者認定の申請ができます。人工膀胱についても同様です。
 
スポンサードリンク

肛門機能が温存された場合でも人工肛門を造設時においても排便のコントロールは重要です。少し軟便程度の排便が1日に数回得られるのが理想的だとされています。

理由は硬い便であると手術の傷に負担がかかるからです。これによって縫合不全や腸閉塞といった合併症を予防することができます。

直腸がんの手術特に合併症がなければ、概ね手術1~2日後には水分開始となり、歩行が可能になります。

手術2~数日後には粥などの柔らかい食事が開始されることが多くなります。

直腸の手術による消化機能への影響はほとんどないため、刺激物や生ものといった食事を避ければ、退院時までにほとんど食事制限はなくなります。

通常は歩行開始とともに手術時に挿入した排尿用のカテーテルも抜去されますが、直腸がんの手術では痛み止めの薬(硬膜外注射)の影響や骨盤自律神経の損傷によって排尿困難となることがあります。

このため、カテーテルの抜去に長くかかったり、排尿訓練を受けてからカテーテル抜去となることもあります。

入院期間は術式によってかなり異なります。局所切除術であれば2~3週間程度、直腸切断術では1か月ほどかかることもあります。
 

スポンサードリンク